先月末、奥武蔵に数日間滞在してきました。目的は大自然、そして蛍。大学時代に「蛍を見たことがない」と言ったら友人が奈良県の山奥まで連れて行ってくれました。それはそれはとても幻想的な光景だったのですが「養殖ですまん。昔は普通におったんやけど」と言っていたので、自然のままの蛍ってどんなのだろうとずっと思っていたのでした。
埼玉県飯能市にある「飯能」駅より約30分の「吾野(あがの)」駅で下車。休暇村奥武蔵は吾野駅から車で5分ほどの距離にあります。
電車の時刻に合わせて待ってくれている送迎バス。素晴らしい!
休暇村奥武蔵は北海道から鹿児島まで全国に全37施設あります。飯能アルプスを縦走していた時に日帰り入浴でお世話になりました。お風呂上りに施設をお散歩していたらロッジの裏に川が流れており、いつかここに泊まってみたいとパンフレットを持ち帰っていたのでした。なんと、この川に自然のままの蛍がいるとのこと!
一番狭いロッジをお願いしたのですが、それでもベッドが6つもありました。
さっそくロッジ裏手の高麗川(こまがわ)へ。ロッジを出て2〜3分で写真のような景色になります。ビブラムのアクアシューズを持ってきたので水の中でも平気。すごく冷たくて気持ちよかった。
「港のコンクリートにひっついてる貝みたいなのがいる!フジツボみたいな名前の!あとオタマジャクシみたいなのもいる!黒くて頭だけ大きいのが」と大騒ぎしていたらどうやらこれはカワニナという名前の貝で蛍の幼虫が食べるそうです。本当に蛍がいるということ。その後も川に入っていたら10cmぐらいの魚も泳いでいました。
夜。『ホタル観賞会』が開催されました。本館のロビーに集合した私たちをスタッフの方が引率してくださいます。浴衣の人もいることに驚いていたら、先ほどまで水遊びをしていた場所でした。橋の上から眺めるのがベストポジションだと。なるほどこれなら浴衣のままでも大丈夫!
訪れた2週間ほど前が最盛期なようで、私たちが見た日は15匹ほどだったのかな。蛍の幼虫やカワニナの放流等は一切しておらず自然のままの状態なので年によって数が変わるそうです。ふんわりとした光かと思ったら、さーっと流れて、明るくなったかと思ったら、またもとの暗闇に戻って、そうするうちに他の場所がぼんやり光りはじめて、全く飽きることがありませんでした。いつまでも見ていたかったけど、蛍にも休み時間があるようで。
次の日も川へ。体長10cmほどの魚はウグイというそうです。黄緑色のTシャツを着た人、何でも知ってるな。さすが山育ち。
頭上をカワセミが飛んでいった!
カワセミハンターを気取っていたものの緑を見ているうちに眠くなってきました。岩の上のお昼寝は気持ち良い。その日の夜も蛍を見ました。蛍、綺麗。
本館で食べたかき氷と豚丼が美味しかったです。なお本館には洋室・和室・大浴場・食堂・宴会場・図書室などもあります。とても快適だったのでまた度々お世話になろうと思います。
蛍いいね。蛍のことがすごく好きになりました。
休暇村奥武蔵(http://www.qkamura.or.jp/musashi/)〒357-0216 埼玉県飯能市吾野72番地