『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』E L ジェイムズ (著), 池田 真紀子 (翻訳)
『ダ・ヴィンチ・コード』『ハリー・ポッター』を超える史上最速ベストセラー本であり、マミーズ・ポルノという新ジャンルを開拓したSM官能小説という触れ込みにつられて読んでみました。
翻訳だからか、私がすれているのか、SM描写は読み流してしまいました。そこから特に得られるものはなく(何を得ようとしていたのか私は)。恋愛描写についても、妄想を聞かされているというか。妄想ならばドストエフスキーの『白夜』の方がグッとくるし、官能ならばリョサの『悪い娘の悪戯』がグッときますね。
といいつつ、上下巻一気に読んでしまったし、続編のダーカーではようやくお互いの妄想から解き放たれるようだし、フリードで心が成長するみたいなので、また続きを読んでしまうかもしれません。