
『山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか』猪野 健治 (著)
やくざ人口八万人のうち、約半数が山口組系である。熾烈を極める警察の取締まりのなか組織は揺らぐことがない。そもそも、やくざはなぜ存在するのか?山口組とは何なのか?神戸の小さな組が最強軍団に成長した背景とは?山口組九〇年の歴史をたどることで日本社会の深層をえぐりだす。
タイトルに惹かれて読み始めたもののルポタージュが苦手な私でした。読むそばから忘れていく・・・。というわけでパラパラと拾い読みしただけですが、人によっては読み応えがある内容のはず。
- 非差別部落の人たちの駆け込み寺
- 小泉純一郎元首相の祖父、小泉又次郎は三浦郡の大親分
- 映画館の経営者はほとんどやくざと深いつながりがある
- 二代目・山口登は芸能を大切にしており、特に相撲界に尽力した。
- 関西で舞台に立つ芸人は例外なく山口組への挨拶をかかさなかった。
- 芸人びいきの三代目・田岡一雄が『神戸芸能社』を設立、村田英雄・橋幸夫・里見浩太朗・山城新伍・三波春夫・フランク永井・舟木一夫・五月みどり・坂本九などを手掛けた。
- 美空ひばりの後見人として、田岡三代目は公私にわたり面倒をみていた。
- 宅見若頭「組には愛情があるが少年院には説教と懲罰しかない」
- 田岡一雄「うちの組織が大きくなるということは、淋しい人間が増えてるということや。落ちこぼれの人間が増えているということや」(彼はやくざが無くなる世の中を理想としていた)
組をつなぎとめているものは何かという問いに対しての三代目・田岡一雄の回答
「ぼくからいわすと”愛情”ですね。それよりほかに、ちょっといいかたないんじゃないですか。お互いの思いやりというか、仮に正業持っても、心の奥で寂しいときがありますからね。そういう時の相談にも乗れますし、一緒に悲しんでもやれる。そういう心と心のつながりというもんじゃないですか」