そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク ボイル (著), 吉田 奈緒子 (翻訳)

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク ボイル (著), 吉田 奈緒子 (翻訳)

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク ボイル (著), 吉田 奈緒子 (翻訳)
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク ボイル (著), 吉田 奈緒子 (翻訳)
29歳の男性が1年間お金を使わずに生活する実験を行なった、現代版『森の生活』。
お金は大切なものだけれども、お金が大切になっている人が多いように思う。
そして、お金が大切な割には、お金を粗末にしている人が多いようにも思う。
ファストファッションに身をつつみ、ファストフードを食べる。終電に間に合う時間まで安いお酒を飲み、雨の中、駅の側に違法駐輪しておいた自転車で傘さし運転して帰る。2012年なのに、そんな前時代的なお金の使い方でいいのかなぁ?
映画『イントゥ・ザ・ワイルド』のように、人間らしく生きるため、理想郷を求めて葛藤するお話かと思ったら、マーク・ボイルの場合は、経済学→オーガニック食品業界→フリーエコノミー運動から新しい生き方についての構想を練り、準備に半年以上もかけて「カネなし生活」を遂行した。
“自分の頭の中で描く理想”と、”すぐそこに広がっている現実世界”の認識のバランスが秀逸で、”理想を言葉にする力”もある。彼の生き方は、とても沢山のヒントを与えてくれる。
「カネなし生活」の初日が150人分のコース料理(もちろん無料)をふるまうところからはじまるんですよ。読んでいて楽しいし、この新しい経済の仕組みに私も参加したい。

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