そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
『監督心 』保坂 淑子 (著)

『監督心 』保坂 淑子 (著)

『監督心 』保坂 淑子 (著)
『監督心 』保坂 淑子 (著)

【登場監督】
佐々木洋監督(花巻東)/ 中井哲之監督(広陵)/ 宇佐美秀文監督(愛媛県立小松)/ 我喜屋優監督(興南高校)/原田英彦監督(龍谷大平安)/ 坂井宏安監督(九州学院)/ 藤田明彦監督(東洋大姫路)/ 金城孝夫監督(長崎日大)/迫田穆成監督(如水館)/ 宮下正一監督(鹿児島実)/ 田中秀昌監督(東大阪大柏原)/ 川俣浩明監督(藤沢翔陵)/新田紀之監督(加藤学園)/ 高木英臣監督(京都両洋)/ 比嘉公也監督(沖縄尚学)

15人の現役高校野球部監督が、「甲子園」という共通目標に対しての指導術を語る。
中学時代から活躍した生徒が全国からやってくる甲子園常連校もあれば、制服も野球のユニフォームもパンツが見えそうなくらいずり落としてまるっきりやる気のなさそうな高校もある。
三年間恋愛禁止・丸刈りの上、生徒がこっそり炭酸飲料を買っただけで「買うなら皆で買え!一人だけで買うな」と正座の上、練習禁止にする高校もある。
強豪校ゆえ、試合に出られる生徒がごく一握りの高校では、「控えの選手がいるからお前たちが戦えるんだ!」と出場選手に喝を入れる高校もある。
「甲子園」という”夢物語”を”夢”で終わらせないため、また、社会人生活や将来の夢にも応用できるよう、ベンチに辞書を置いておき(すぐ調べられるように)、練習メニューを自分たちで組ませ、大学の相撲部での練習や、サッカーやバレーをトレーニングメニューに加えたり、”サボりたい気持ち”と”スケジュール感覚”を両立させる月一回の有給制度を取り入れたり。その高校は、今年の大会前日、全員で「男たちの大和」DVDを鑑賞したそうです。
それぞれの監督が、現時点で自分がベストだと思うやり方で高校球児を指導している。
スポーツを通して生きることの意味を得て、次の人生に役に立つように・・・。
「甲子園」にふさわしい、熱い一冊でした。

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