そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
『星の王子さま』サン=テグジュペリ (著)

『星の王子さま』サン=テグジュペリ (著)

『星の王子さま』
『星の王子さま』サン=テグジュペリ (著), 河野 万里子 (翻訳)
子供の頃から何度も読んでボロボロになった本を息子に貸していたら更にボロくなってしまったので。
新訳の「星の王子さま」。

この地球では、人間が占める場所はごくわずかなものなのだ。もし地球にすむ二十億の人々が、なにかの集会のときのようにつめ合わせて立てば、たて二十マイル横二十マイルの広場に、らくに入るだろう。積みかさねることができれば、太平洋のいちばん小さな島におさまるだろう。

この感覚、忘れちゃいけない。自分と家族と学校の生活が全てだった子供のころ。人間が小さなものだと知っていた。自分が子供であることを知っていた。大人になって、背が高くなって、力が強くなって、自分の世界に会社が加わっただけなのに、人間の小ささは変わっていないはずなのに、大きくなったような気がして、電車に駆け込んでは、我が物顔で椅子に座る。

空を見あげてほしい。そしてこうたずねてみてほしい。<あのヒツジはあの花を、食べたかな、食べてないかな?>するとなにもかもが変わって見えるのが、きみたちにもわかるだろう・・・

大切な人の一挙手一投足で世界が変わる。大切なものが一つ増えるたび、心がとてもあたたかくなって、そして、どうしようもなく不安になる。でも、不安のない人生なんて。

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