そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
大阪マラソン2013

大阪マラソン2013

まずは総括として、フルマラソンを舐めちゃいけないよ。絶賛練習不足と連日の台風による自律神経ノックダウンの中、途中で棄権しておけばいいものを、四回目のフルやから何とかなるやろー、怪我はいずれ治るからね、と、やっぱりついつい完走してしまいました☆せっかく当選したし、楽しかったし☆

●スタート
131125_1.jpg阪急「四条大宮」駅を06時09分に出発、07時10分に大阪城公園に到着。所要時間1時間5分、運賃片道550円。大阪マラソンEXPOで仲良くなったおばあちゃまと環状線の中で再び再会。ハグをしてから各々の地点へ。関西だと知らない人同士で会話をするのが普通なので、写真の撮り合いっこをしたりお祭り気分を楽しんでいました。動線もよく練られていて、荷物預かり、トイレ、スタート地点への誘導もスムーズでした。さすが大阪、人間の心理に精通している。

●10km地点まで 大阪城公園から大阪市役所まで
131125_2.JPG人格者から見ると驚愕の発言ですが、棄権する気マンマンでした。当日の朝にも両親に「東京マラソン2011の時とは別キャラだから、あっさり棄権するかもよ!でも32.5kmの給食は気になるんだよねぇ〜」と告げていました。10km地点のチャレンジランの部でゴールしていくランナーを横目に、今の私の走力だとここでゴールぐらいが翌日に筋肉痛にもならなくて、気持ち良く走ることができるんだろうなぁと考えていました。

●20km地点まで 大阪市役所から京セラ大阪ドームまで
131125_3.jpg未だに地図が読めない私は、「グリコの看板の前を走るんじゃなかったのか・・・」と軽く落胆。橋を渡る時に軽くグリコのポーズは取ってみたけれども、今ひとつフォトジェニックじゃないし、撮影をお願いすれば周囲に迷惑をかけそうな道路幅だと、俯瞰の目で断念。牧ちゃんと偶然出会ったのは何km地点だったんだろう??東京マラソンの時にも偶然出会ったのに、まさかの大阪マラソンでも!三万人も同時に走っているのに、すごい確率だ!
京セラ大阪ドームが見えてきた時に、大正区時代の自分たちの暮らしを思い出して可笑しくなる。当時は『20日にB型ベビーカーを拾って、二人手を取り合って喜んだのも記憶に新しい、今日22日はA型ベビーカーを拾いました。タンスも拾いました。リッチです。』なんていう日記を書いていました。児童虐待だと驚愕する人がいるかもしれません。おかげさまで、息子は順調に聡明な人間として成長しているところです。沿道にいた可愛い赤ちゃんを連れたご家族に撮影をお願いしました。

●32.5km地点まで 西成区周辺
131125_4.JPG『面白い』『ユニークな応援』がクローズアップされる大阪マラソンですが、心に突き刺さったのは西成地区での応援でした。身なりや見た目上の肉体の健康と実際の健康度や幸福度は本人以外は推し量れないものですが、この時間だと寝ている人も多いかもしれない、日雇いの人が多いかもしれない、満足に体が動かないかもしれない、そういったことを想像してしまう、上手く伝わらないかもしれないけれども、金銭的に余裕が無さそうな雰囲気の建物が続く中、沿道で応援してくれている人たちの笑顔がとても良かったのです。ただ、見ず知らずの人が走っているのを見ているだけの顔じゃない、目前を走り抜ける人を嬉しそうに応援している表情。沿道にいる人たちとの心の距離が近い。東京だと浅草周辺の雰囲気。勝手な私の想像ですいません。
看護婦さんに付き添われているおじいちゃん、おばあちゃん達の応援が嬉しかった。その中でもひときわ気になったのが、鼻にチューブをさした『くいだおれ太郎』の扮装をした男の子。ランナーたちが走っている道路の反対側の遠く離れたところで、付き添いの人とお母さんらしき人が横倒しにしたベッドに横たわっている『くいだおれ太郎』の手を持って力強く振っていたのです。遠目が効かなかったのでよく見えなかったのですが、男の子の意識は無さそうだし、あちこちチューブが繫がっていました。「元陸上部か何かで今はちょっと体は動かへんけど、お笑いの精神は忘れてへんえー!」みたいな感じなのでしょうか。何があったのか分からないけど、遠く離れたところからの応援ということは、自分たちの移動や周囲への影響も考慮してのことだろうし、着替えに時間がかかったであろう『くいだおれ太郎』の扮装も誰にも気付かれないことも分かっていての応援なんだと想像すると、太郎にむかって手を振るのがやっとでした。
この区間に、妹から何度かLINEや電話での通知あり。ケイ・オプティコムのランナー追跡サービス『ランナーズ・アイ』の「どこ走っとRun(ルン)?」で、私の現在位置や到着予想時間を見てくれていた模様。応援したいランナーを登録しておけば、走っている位置を地図上に表示したり、到着予想時間や、5kmごとのタイム速報に加え、コース上5カ所に設置したカメラによりリアルタイムに動画を見ることができます。双方向でやり取りができるよう、応援メッセージを書き込んだり、ランナー側からもコース上の給水・給食所の位置に加えてトイレ情報が分かるようになっています。
20kmを超えたあたりから、筋持久力が消えたような感覚があったので(脳みそから「あー、もうクタクタや、これ以上はよう走らんわー」の指令が出ていた)「これからどんどんスピードが落ちると思うヨ! なのでゆっくりお昼ご飯を食べてから私を探して☆」と宣言。
しかし、32.5kmの給食は間もなくです!!
24種類のメニューが総数117,600個。タコ焼きがなんと5000個ですよ!
プチトマト、ごぼうの漬物、干し梅、おやついなり、あめ、三笠、キュウリ巻、しんこ巻、きゅうりアイス、冷やしパイナップル、たこ焼き、くりまん、くりようかん、あめ、コロッケ、チョコマシュマロ、はちみつレモン寒天、オレンジピールチョコ、だし巻き、おにぎり、らっきょ、さくらもち、わらびもち、たくあん。中央にはビリケンさん(?)のような銅像まで!
さすが食の台所、おもてなしの国!普段の夕食より多いですよね!!
足はもうクタクタで、事前の給食で既にお腹がいっぱいだったのにも関わらず(バナナ一本とかコロン一袋とか景気よく配られていた)、「まぁまあ食べていきーや!沢山食べて元気出しーや!持ちながら走ったらええねん☆」と次々食べ物が手渡されます。面白かった!

●ゴールまで131125_5.JPG
35kmを過ぎたあたりからでしょうか。生まれてはじめてランニング中に心臓が痛くなったのです!心臓というか胸の中心。何だこれは!足は力尽きていたけれども、特にどこかに痛みが出ているわけではないので、得意技の心と体を切り離す技を使う必要もなく(脳から出る指令を切り離すことにより、痛みや寒冷を忘却することができる)走ることも可能なのですが、心臓の痛みはヤバい気がする。ここからは景気よく歩くことにしました。それにしても大阪マラソンは終始走りやすいコースです。道幅も、道路のコンディションもグッド。きちんとトレーニングをしている人であれば、いいタイムを出すことができそうです。周囲も6時間ペースの人たちだったので南港大橋らへんも「走る?」「もちろん歩くデショー(笑)!」のノリ。意外に坂だとは思わなかった。走ったり、歩いたり、できるだけ高田純次の大人のテキトーを意識して。
40kmあたりで再び『くいだおれ太郎』の扮装をした少年が!今度は車椅子に座っていた気がします(遠目が効かない)。「ああっ!」と駆け寄った女性がいました。また、勝手な想像をして目頭が熱くなってしまった。『くいだおれ太郎』、共に今を楽しもうぜ!
これはゴールまで妹と会えないかな?と思っていたら、41kmあたりで、妹・息子・母と会うことができました!まさかの母登場!最大の見送りが自宅玄関の環境で育ったので、このサプライズは嬉しい。「走っている姿を撮るからもういっぺん向こうから走って来て!」のリクエストに答え、走っているショットのやらせ写真を撮影。いい写真になりました☆
ゴール後はもちろんグリコのポーズ!楽しかった!
131125_6.jpg
大阪マラソン2013:ネットタイム 05:40:29
 『ランナーズ・アイ』2013年12月16日まで視聴可能

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA