そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
就職活動

就職活動

ゆうくんの就職活動。 を読んで。
私もこの時期就職活動をしていました。行きたいとこに行きたかったので第一志望だけを受けたらそれがあっという間に決まってしまって。6月の初めの頃。嬉しいはずなのに虚しかった。そして焦った。今まで第一志望ばかり通ってきたのは、運がいいとかじゃなくて、目標設定を自分のレベルと合わせることで何かから逃げてきていたのかもしれないと。レベルって目標ってそもそも第一志望って。一言で片付けるならモラトリアム。
お姉さんぶりたい時用と夜の仕事用との、ありあわせの服しか持っていなかったので、内定式くらいは新品のスーツでも着て行きなさいよと母に言われ、通りかかった時に目に付いたオリーブデオリーブでオリーブ色の麻のセットアップを買った。半袖だから夜はちょっと肌寒いかな、まあいいか。
パーティ会場に入ると、何百人もいるのに黒と濃紺。ブラックフォーマルでも何でもない、どちらかといえば低品質なそれ。色がついているのは私のオリーブと向こうの方に見えるエンジの彼女だけ。面接を重ねる内に仲良くなった人達(これからの上司と同僚)と談笑中にどこかから聞こえてきた言葉「うわー、エンジ色だよ、あれ」。ひそひそひそひそ。私は初対面なのに「あなたの事はしってますよー。すっごい目立ってたからー」と黒と濃紺たちが話しかけてくる。私もどこかでひそひそひそなんだろうな。今回のパーティで知り合いが増えた事を喜びながらも、家に帰ると何故か首をコキコキ。
彼とすれ違いはじめたり、彼が嫌いでたまらなかったり、事件に巻き込まれたり、人と口を聞くのをやめてみたり、高野悦子の小説を冷めた目で、でも熱く読んでみたり。クマのぬいぐるみがもの凄く嬉しかったり、お天気が良すぎたり。会社に行くことをやめた時、残念だったけど、嬉しかったんだよね。そしてモラトリアムな文章を書く31歳の私。ワーオ。

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