『ヘルタースケルター』
岡崎 京子 (著)
ああ いやだ 愛とセックスを混同すんのはやめてよ
びしょぬれの同情なんかいらない だとしたら 無視されるか笑いものになった方がまし
欲望と破滅、そして絶望の後に残されたもの。それは、希望?
美を追求し、美を破壊し、新しい美を創造する。侮蔑でもって美を支配する。
くだんない 人間なんて皮一枚剥げば血と肉の塊なのに くだらない
くだらない?ほんとにそう?あなたは目を見開いて私を見つめているじゃない。
読み進む内に、何かが明るく開けてくる。女に生まれて良かった。