8月最後の日曜日

8月最後の日曜日は朝から曇っていた。
のんびり起床して、昨夜着ていた浴衣を洗濯。この夏6回も着たからか、購入当時の白さがない。漂白なんてしたくないし、きものハンガーに上手くかかってくれないし、思い出すも今から野球の試合なんて間に合いそうもないし、今日は朝から曇りで、8月最後の日曜日だから、何だか急に寂しくなってくる。そして急に泣きたくなる。よくあること。とてもよくあること。
タンクトップで肌寒い中、息子が泳ぎに誘う。この空も心も曇りの中で？
☆寒中水泳かと思った。
絶えず泳がないと、絶えずスピードを出さないと。体が凍えて参るから。いそいで、いそいで、クロールクロール。手を大きく動かして、足はゆらゆら小刻みに。8mしか泳げないはずの息子もつられてクロール、クロール。ガラガラのプール、全身鳥肌を立てプールから逃げ出す。
☆熱いシャワーとホットチャイで体を暖める。
お寿司屋さんに行こうと言いながら寝てしまう彼、粘度細工に夢中になる息子。あら、早く晩ご飯にしなきゃ、もうこんなにすっかり遅くなってしまって。何か適当なものを作ろうと、夕食の材料を買い出しに行く。
☆松茸御飯、さんまの塩焼き、茄子の生姜炒め、枝豆、豆腐のお味噌汁
「すっかり秋だねえ」何だか嬉しそうな彼。うん、食べたいものにしたら秋のメニューになったの。うん。口にするたびに安心する味覚たち。
あるがまま、あるがまま、今日は8月最後の日曜日。