「あなたと過ごした四年間は僕にとっての宝物でした」
本当に宝物だった。
東京にいても泣き続けるだけだから会いにいった。私の知っている姿じゃなかった。あんなに黒い肌じゃなかった。もっと髪が多かった。もっと子供っぽい輪郭だった。あんなに皮膚が薄くなかった。
私が知っている彼は、『俺さまが学校に来てやってるんだぜ』風で、煙草を吸う姿が憎たらしいほど自然で、年齢の割に運転が上手すぎて、峠を自分のものにしていた。出会って間もない頃、やっぱり峠でのドライブの途中で、どんな小説を読んでいるかを聞いてきた彼は「なんだ。ほとんど本を読んでないんだ」と私の回答をあっさりと一蹴した。私が読んだことのない本のタイトルをずらずらっとあげ「これがこの本に繋がるからこれ読んでないとあの世界観は理解できない」とか言い切りやがって、何やら外国の歌いっぱい聴いてるしこなれた手つきでギター弾いてるし歌ってるし。
あいつほんまに憎たらしい。自信たっぷりで悠々自適でなんか格好いいし。男同士で好き勝手やってるし。第一、いつも態度でかいねん。
だからほんまに好きやった。めっちゃ好きやった。大好きやった。めちゃめちゃ好きやった。あの子の彼女とか奥さんとかになる人はめっちゃ幸せ者やなぁと思ってた、だから、こんなに早かったことがめっちゃ悔しい。
悔しい。本当に悔しい。
そんな失礼なことを言ったヤツがいるわけ?
しかし19年って考えようによってはあっという間だったような。
Posted by: ヒロ at 2006年04月30日 09:26
私が子供に天使の羽のリュックをつけて連れてきた、あの大阪のお店で会った時が最後になってしまった。でも、こうやって改めてミカニッキを読み返してみると、コンスタントにコメントがついている。最終の書き込みが2008.10.25だった。10月25日って・・・。
ものすごく悔しいのです。
悔しくて、胸の奥が痛くて、でも、一緒に過ごしたのはたったの四年間なのに、こんなに私の心の中に存在を残していったあなたのことが羨ましいのです。
参列者たちが、嗚咽を噛み殺していたけど、心が慟哭しているさまが痛いほど伝わってきて、お前どんなに周囲に愛されているんだよと、おまえほんま幸せで羨ましいよと。
家族と友人。大切な人と大切な関係を築くこと。
私は、あなたが幸せで羨ましい。


