そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
父から古文書のコピーが送られてきた

父から古文書のコピーが送られてきた

父が、自分のご先祖を調べている。自分を形成するもの。
そして、研究成果らしきものが、私宛に送られてくる。
ポストに入っていた父からのA4の封筒。
ご先祖ものか、同窓会のお知らせか、新聞の切り抜きか。
今回は、古文書のコピー。府立総合資料館で発見したそうで。
古文書のコピーに、大意と、当時の出来事が添付されていた。
嘉永2年(1849年)10月14日/母への遺言
嘉永2年(1849年)10月/ 今の家を購入
安政6年(1859年)6月/家賃・空き家、借人に注意



ご先祖さまが「母」への遺言に思いを巡らせている頃、
エドガー・アラン・ポーが死に、ショパンが死んだ。
その後「母」も続いたはずだ。南京条約の少し後の時代。
「だから?」
受け取る度に「だから?」と声に出してしまう。
あなたがコピーしている間に、私の母は何をしているの?
毎日、毎日、もう10年以上、あなたがコピーをしている間に。
母はおそらく夢も見ず、キリストと労働の日々を送っている。
母のあり方が、おそらく、あなたと違うだけだけど。
母は古文書には載らない。
そして私も載らない。
いいよ、家、売らなくても。やっぱり私は父が好きだ。

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