そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
紅茶を飲むまでの二時間、臨界点までの二時間。

紅茶を飲むまでの二時間、臨界点までの二時間。

ゴールデンウィーク中日、真夏日。今日はジムに行くくらいにしてゆっくり過ごそうかと思い、お昼頃に起床。顔を洗いながら、違う、今日はジムにも行かないで、メイクもしないで、ズタズタに破れたジーンズとヨレヨレの安物ギャルTシャツで、一人でのんびり紅茶を飲みながら読書をしたいのだと思い直す。
のんびりとはいっても、まずは子供向けにお昼ご飯を作る。同じくお昼頃起き出してきた子供に、片付けたかった冷や飯でバターライス。美味しくないね、やっぱり。ごめん。一人でのんびりしたいと言ったら図書館にでかけてくれた。有り難う。
休みたい心境の時にいつも考える、自分や友人の死について、人があっさり死んでしまうことを知っている人に対する愛情について。そんなことをあれこれ思いながら、お布団を片付け、食器を片付け、洗濯機に汚れ物をセットして、トイレを掃除して、自然の風が入ってくる中でのんびり読書をしたいなと部屋に掃除機をかけていたらホースに紙が詰まった。
あれから二時間もたったのに、紅茶はまだだし、詰まった紙がとれないし。安いからという理由だけで買った、好きになれない掃除機。10年くらい前に5600円くらいで購入した気がする。もしかしたら8000円くらいはしたかもしれない。コードレスでもスタンド式でもない小型のそれは、階段で使う時はおっこちそうだし、力がでない時には重くて仕方がなかった。夫がゴキブリを吸い込んだこともあったなぁ。紙パックの中に吸い込まれるだけなのに、紙パックを片付けるのは私なのに。10年近くもつき合っているのだから、もちろん床に落ちているものは片付けてから掃除機をかけるのだけど、それでも吸い込む時は吸い込むのだ。
などなど、努めて紅茶のことを考えないようにしながらホースと格闘していて、諦めた瞬間に悲しくなってポロポロ泣いていたら夫にめちゃくちゃ嫌がられた。そりゃそうだ。生理?違うよ。何イライラしてんの?違うよ。お昼ご飯を食べに、そして服を買いにいく夫。ごめん。女心と秋の空です、いわゆる。真夏日だけど。
あっ、一人になれた。紅茶を飲もう。子供があと50分で戻ってくるから、そうしたら子供とお話しして、あぁでもいいや。きっと読みかけのこの本の世界に入ってしまっていると思うから、考えることはあと回し。
<その後のミカ>
そして読書をしてご機嫌になっていたら、夫がケーキを買ってきてくれた。そして子供も帰宅。コドモクイズでも収録したいような、もう少しのんびりしたいような、贅沢な瞬間。

2件のコメント

  1. アイバ家の男共はよくデキテますなー。
    昔読んだサローヤンの小説、
    「パパ・ユーアー・クレイジー」

    「ママ・アイ・ラヴュー」
    を思い出しました、なぜだか。
    今日聞いた素敵な言葉。
    「辛いをちょっぴり越えると、幸せに」
    漢字っておもしろーい。

    セニョールⅢ世

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