そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
『地下室の手記』ドストエフスキー (著)

『地下室の手記』ドストエフスキー (著)

『地下室の手記』ドストエフスキー (著)
『地下室の手記』ドストエフスキー (著)

人間というものは、不幸のほうだけを並べ立てて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。

世界なんか破滅したって、ぼくがいつもお茶を飲めれば、それでいいのさ。

人間てものは、生涯にせいぜい一度くらいしか、こんなに本心をさらけだすことはないものなのさ、それもヒステリーの発作にでもかからなければね!

彼女の行手にあるけがれがどんなに醜悪なものであっても、屈辱は彼女を高め、浄めてくれるだろう・・・憎悪によって・・・ふむ・・・あるいは赦しの気持ちによってだ・・・だが、それにしても、そのために彼女が楽になれるものだろうか?

ぼくらは、人間であることをさえわずらわしく思っている。ほんものの、自分固有の肉体と血をもった人間であることをさえだ。

苦痛が快楽になっていく情景がありありと描かれていた。心に徹底的にメスを入れていく快感。
この人の本は、本当に夢中になってしまう。まるで死産児の僕ら。

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