そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
ひとつ上のアイディア。

ひとつ上のアイディア。

のび太くんのような事を書いて29manに貰った本。かたじけない!
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『ひとつ上のアイディア。』
眞木 準 (著)
こちらは、20人の著名クリエイターによるアイディア捻出メソッド。主に広告業界で活躍している人の仕事との関わりあい方などが紹介されています。余りテレビを見ない私が、テレビ大好き真っ盛りの息子と一緒に読んだので、説明が大変でした。ジョイくんを関西弁にした理由を説明して「なるほどねー!」と喜ぶ息子。横書きとピンポイントの説明文が生かされる読み方かしら、なんて。
私は、クライアントが求める『もやもやとした理想』を、色や形や言葉に置き換え、WEB上に表現する仕事をしています。何度もヒヤリングやブレストを繰り返しながら、クライアントの心の中を探っていく。そして自分とシンクロできる部分を探す。既にそこにあるものを探し出しているだけです。
一からWEBサイトを構築する時でも、ターゲットの人物像が浮かび上がるまで想像し、その人のために作り上げます。その人が求めるものを探し出して目に見える形にして提供しているだけで、新しいものを作り出しているわけではないのです。例えばこんな感じに第一候補から第三候補までの人物像を想像して作業を進めます。
第一候補:
社宅住まいの20代後半の専業主婦。夫は研究職。男の沽券にかかわるからと一切のアルバイトを禁止されてはいるが、低月給。生活費のやりくりに日々を追われている。1歳児を子育て中。主婦単独での外出はほぼ皆無。
第二候補:
新興住宅街の分譲マンションに住む20代後半の専業主婦。遠距離通勤をする夫のために早朝からお弁当作り、午前中は公園、午後はテレビ鑑賞。嫉妬深い夫のため異性の友人を持つ事を禁止されている。
第三候補:
結婚数年目の30代前半の有職主婦。夫との間に子供なし。気付けば仕事漬けの毎日でセックスレス、恋愛をする気力がない。金銭的な不自由はない。仕事の合間のお茶が唯一の楽しみ。休日のスケジュールを埋めないと気がすまない。
携帯を使った、暇を持て余していることに気付かないフリをしている女性をターゲットにしたスキマコミュニケーションサービスでのターゲット例。
私の場合、探し物を繰り返しているだけなので、特に「アイディアを出す!」といったようなことはなく、実践として行っていることと言えば他愛もないことで、常に紙とボールペンを手元に置いておくことぐらいでしょうか。キーボードのすぐ手前に紙を置いておいて、絵でも文字でも何でもとにかく殴り書きをしています。思いを有形にする手助けとして。
そして、探し物をする時に想像力が必要になるので、『毎日を丁寧に過ごす』ことを心掛けています。雑な感情で接していると色々なことを見逃してしまうんですよね。一瞬ひそめた眉の意味、パッと輝いた瞳の意味、何に対して彼女はうつむいているのか。彼の欲望の先は何か。想像することで、自分のものの見方が定まり、偏見に気付いていきます。
その次は、偏見をダブルビジョン(フィッツジェラルドの小説に出てくる言葉で、物事を片面だけで判断せず、二重の視点をもって見るということ)に変える訓練。これはとっても単純で『ポストは何故赤いか』を毎日考える。『何故わたがしを見ると食べたくなるのか』でも何でもよくて、回答し続けることで自分の中のビジョンを増やすのです。回答が一つだったらものを作る必要はなさそうですし、一つじゃないから日々いろんなものが発展、生産されていくんですものね。
まあ、行き詰まったら寝るわけですがw

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