そこに太陽があるだけで、暖かくなるように、楽しくなるように、優しくなるように。 毎日が日曜日、毎日が夏休み。そんな人に、私はなりたい。
『ぼくは静かに揺れ動く』

『ぼくは静かに揺れ動く』

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『ぼくは静かに揺れ動く』
ハニフ クレイシ (著), Hanif Kureishi (原著), 中川 五郎 (翻訳)
メロディが奏でられそうな訳だと思ったら中川五郎だった。納得。
原田くんのエントリーに触発され、取り憑かれたように一気に、だけど自分にしては遅すぎる位にゆっくりと読んだ本。
「もはや必要としなくなった相手と共に過ごす最後の夜に」
明日の朝に、妻と3歳と6歳の息子を捨てて家を出ていく男の一日の話。
なんて悲しい恋愛小説なんだろう。彼は、誠実に妻子を愛しすぎている。

嘘をつくことでぼくらはみんな守られてきたのだ。そのおかげで大切なことが壊されずに済んでいる。嘘をつくのは優しさだ。ぼくがこれまでの歳月ずっと品行方正だったとしたら、誰が感心してくれたことだろう?神様?嘘のない世界なんてありえるわけがない。嘘をつくことが咎められなかった世界というのもありえるわけがない。残念ながら、ぼくらは嘘をつくことで何でもできるような気持ちになれる。同時にとんでもない寂しさも生み出される。今夜、この場で、ぼくはきみからも、あらゆる人たちからも関係を断ち切られてしまった気分を味わっている。それゆえに、真実を告げることは、最も大切なことになり得るが、それは必然的にほかの最も大切なこと、すなわち快楽をかち合うこととなり、その時点で、敢えて言うまでもないことだが、軋轢が生じる。

嘘をつくのは男だけではないのに。
嘘をつき続けた女は、寂しさを埋めるため自分を攫う男を求め、自身の子供を攫う。
女だけど100%共感。

3件のコメント

  1. >芥川賞に伊藤たかみさん、妻は直木賞作家の角田光代さん
    伊藤作品は、自動販売機の清涼飲料水配送のアルバイトをしている29歳の男が主人公。
    夏の一日、年上の女性運転手と仕事をしながら交わす会話に重ねて、
    彼の結婚生活の破たんがつづられる。
    青春の終わりが繊細な文章で描かれている。
    http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060714k0000m040064000c.html
    一日に集約、生活の破綻。
    なんとなく似てる?
    いまのところ踏みとどまってます。。。

    セニョール

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