『脳が生まれ変わる魔法のウォーキング』佐藤富雄 (著)

『脳が生まれ変わる魔法のウォーキング』佐藤富雄 (著)
おしゃれな服を着て、適正なシューズを履き、背すじを伸ばして1秒に2歩のペースで1日1時間以上ウォーキングしましょう。ウォーキングの際は五感を楽しむために音楽は聴かないこと。そして、週二回のキツめの運動とサプリを摂取しましょう。
大好き佐藤富雄さんのウォーキングに特化した本。
「わたしって何て幸せ!」「ハッピー!」前向きな口ぐせを習慣付け、ウォーキングを毎日行えば脳からメラトニン・ドーパミン・サイトカイン10などの若返りホルモンが分泌され、若々しい100歳になれますよという本です。
彼のすごいところは、自分の理論を信じ30年以上実践しているところですね。73歳でミグ戦闘機に乗っちゃうんだからスゴイ男の一言です。
★ドクター佐藤がお勧めするサプリ量のメモ☆
ビタミンE(ソフトカプセル) 200mg
ビタミンC(タブレット状) 2000mg
コエンザイムQ10(ソフトカプセル) 100mg
マルチビタミン 所要量×2
マルチミネラル 所要量×2

『ゼルダ 最後のロマンティシスト』ジル・ルロワ (著)、傳田 温 (訳)

『ゼルダ 最後のロマンティシスト』ジル・ルロワ (著)、傳田 温 (訳)
『ゼルダ 最後のロマンティシスト』ジル・ルロワ (著)、傳田 温 (訳)
フランスでベストセラーになり、2007年にゴンクール賞を受賞をしたとのことですが・・・。
フィッツジェラルド夫妻をモチーフに、ゼルダ側の視点から描かれた小説。あるいは私がフィッツジェラルド夫妻に入れ込みすぎているから辛い評価になるのかもしれない。リビエラ海岸での出来事は確かにゼルダにとっては重要ではあるけれども、重要なのは「自分の無邪気さが制限される現実」であって「うたかたの恋」ではないと思うのだけど。とはいえ、あくまでこちらは小説なので、ゼルダについてはもういいか。
面白くなかった。
以下に並べた本は、フィッツジェラルド好きには宝物的書物です。二人が目の前にいるようにせまってきますよ。
『完訳フィッツジェラルド伝』
『ゼルダ―愛と狂気の生涯』

『持たない暮らし』下重 暁子 (著)

『持たない暮らし』下重 暁子 (著)
『持たない暮らし』下重 暁子 (著)

白州さんがいつも言っていたのは、「ちょっといいもの」はよくないということ。「ちょっといいわねぇ」と言って、買わないことだ。

たまに断定しすぎるきらいはあるものの、すっきりとクリアな本でした。自己満足の素人作の手づくり品や、押しつけのお土産・贈り物を否定してて面白かった。そうなんです。相手のことを考えていない贈り物なんてもういい加減やめればいいのにと私も思います。
「物を贈ること」が好意じゃない。

『パリでみつけた お金をかけずに人生を楽しむ方法 』吉村葉子 (著)

『パリでみつけた お金をかけずに人生を楽しむ方法 』吉村葉子 (著)
『パリでみつけた お金をかけずに人生を楽しむ方法 』吉村葉子 (著)
吉村さんからは相当影響を受けています。ポジティブでラフなおじいちゃんおばあちゃんがどうも大好きみたいです。おじいちゃんは佐藤富雄さんね。
痛快な人の痛快なエッセイ。
日本にいると、お客さまだからといって謎に態度が偉そうだったり、店員だからと謎に卑屈になっていたり、みんなが持っているからといって謎にお揃いにしていたり、みんなが会話しているからと謎に話を合わせたりする光景が日常茶飯事なんだけど、吉村さんは「オ!ラ・ラ!」とやりすごしてくれちゃうから読後が気持ち良いんです。
この本も楽しかった☆

『夜の果てへの旅』セリーヌ(著)、生田 耕作(訳)

『夜の果てへの旅』セリーヌ(著)、生田 耕作(訳)
『夜の果てへの旅』セリーヌ(著)、生田 耕作(訳)
闇の中に存在する快楽が、陰惨に鬱蒼と、無感情に綴られていた。いや、文体としては主人公の感情の吐露が主軸なので実に感情的には書かれているのだけど。
絶望と嫌悪感、この本にはまったく救いがない。困った。
困ったと思いながら、詠む手が止まらない。空しく読書をしながら駅につき、会社についたらついたで本の世界の方が空しくないんだから、これはいったいどうしたものかと。自分の中の偽善に嘘をついても仕方がないな、と読後は妙にさっぱりとした。

雇主というものは使用人の恥辱によっていささか安心を得ているものだ。奴隷は必ずいくらか、いや大いに、軽蔑に値する人間でなくちゃならぬ。精神面および肉体面のこまごました慢性的欠陥の総合が奴隷の過酷な運命を正当化する。それでこそ地球は順調に回転できるのだ、めいめいが自分にふさわしい席の上に乗っかっていることになって。

人間の汚さについて全真実が語られたとき、われわれはいまより幾分か自由になれる

そう。偽善を捨てると、幾分か楽になれるんです。

『パンク、ハリウッドを行く』チャールズ・ブコウスキー (著), 鵜戸口 哲尚、 井沢 秀夫 (訳)

『パンク、ハリウッドを行く』チャールズ・ブコウスキー (著), 鵜戸口 哲尚、 井沢 秀夫 (訳)
ブコウスキーの本が映画化することになった時のお話。
一気に書かれた感の強い長編。あとがきを読むと一文字すら直さなかったらしい。
ああそれで。ミーハーでお登りさん色の強い内容なのに寂寥感が漂っていたんだ。