『人間ぎらい』

『人間ぎらい』
モリエール (著), 内藤 濯
モリエールの悲喜劇。うわべと真実を皮肉のオブラートで包む。
一見自由な女を演じるセリメーヌが一番の人間嫌いかもね。

細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編

細野真宏の世界一わかりやすい株の本
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編』
細野 真宏 (著)
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本』の実践編。前作に比べると見劣りする感が否めない。が、相変わらず構成の巧みさには驚かされます。例題をライブドアとドリコムに置きかえて読み込むとかなり面白い。息子がちょくちょく読んでいます。有り難い吸引力だわ。

きりぎりす

『きりぎりす』
太宰 治 (著)
本当にこの人は人間を書くのが巧い。荒廃したダメな人間たち。彼ら彼女らの誰も侵すことのできない優れたところ。マトモな人間がマトモに生きるために。

リバーズ・エッジ

リバーズ・エッジ
『リバーズ・エッジ』
岡崎 京子 (著)
ようやくamazonから到着。10年振り位に再読。
平凡で単調な愛しくて憎い普通の日々。ドラマみたいな出来事なんて一つもないのに、狭い狭い世界の中で喜んだり悲しんだり。少しづつ慣れていく嘘、それほど辛くない胸の痛み。自分の存在が希薄になっていくなかで、いつでも思うこと。
「消えちゃいたい。でも、負けなくないの。でも、何に?」
良かった。10年経っても私はさほど損なわれていない。

チワワちゃん

チワワちゃん
『チワワちゃん』
岡崎 京子 (著)
雨なので、買い戻してしまいました。
10歳の私より20歳の私の方が楽だった。20歳の私より30歳の私の方が楽だった。
10歳の私は、口を押さえても漏れる二酸化酸素が申し訳なくて。
20歳の私は、「なんだかひどく混乱していて」。
30歳の私は、壁のおかげで自分が溶けていき。
楽になっているのは、いろんなものを失おうとしているからかもしれない。
あの頃も今も変わらないこと。
いちばん苦手な事は先が読める事。退屈するのがいちばん苦手。