『人間ぎらい』
モリエール (著), 内藤 濯
モリエールの悲喜劇。うわべと真実を皮肉のオブラートで包む。
一見自由な女を演じるセリメーヌが一番の人間嫌いかもね。
細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編』
細野 真宏 (著)
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本』の実践編。前作に比べると見劣りする感が否めない。が、相変わらず構成の巧みさには驚かされます。例題をライブドアとドリコムに置きかえて読み込むとかなり面白い。息子がちょくちょく読んでいます。有り難い吸引力だわ。
私は貴兄(あなた)のオモチャなの
『私は貴兄(あなた)のオモチャなの』
岡崎 京子 (著)
表題作の「私は貴兄のオモチャなの」より。
性の目覚めの後に気が付く自分の中の娼婦性。「他愛もない恋心」の中に潜む自己愛への嫌悪感。恋心を追求するために自己を破壊していく。自分をオモチャにしながら同時に男をオモチャにする。
リバーズ・エッジ
『リバーズ・エッジ』
岡崎 京子 (著)
ようやくamazonから到着。10年振り位に再読。
平凡で単調な愛しくて憎い普通の日々。ドラマみたいな出来事なんて一つもないのに、狭い狭い世界の中で喜んだり悲しんだり。少しづつ慣れていく嘘、それほど辛くない胸の痛み。自分の存在が希薄になっていくなかで、いつでも思うこと。
「消えちゃいたい。でも、負けなくないの。でも、何に?」
良かった。10年経っても私はさほど損なわれていない。