IBM お客様の成功に全力を尽くす経営

IBM お客様の成功に全力を尽くす経営
『IBM お客様の成功に全力を尽くす経営』
北城 恪太郎 (著), 大歳 卓麻 (著)

第1章 IBMバリュー:終わりなき変革を求めて(サミュエル・J・パルミサーノ(IBM会長兼CEO))
第2章 いまこそイノベーション力が問われる(大歳卓麻(日本アイ・ビー・エム代表取締役社長))
第3章 サービス・プロフェッショナルを育成する(松永達也(日本アイ・ビー・エム執行役員))
第4章 サービス・サイエンスの可能性(森本典繁(日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所部長)・澤谷由里子(IBMビジネスコンサルティングサービスODIS主管研究員兼リサーチ・コンサルタント))
第5章 営業はいまや組織戦である(生谷吉之(IBMビジネスコンサルティングサービスサービスパートナー))
第6章 サービス事業のプライシング・モデル(椎木茂(IBMビジネスコンサルティングサービス専務執行役))
第7章 IBMは日本の競争力に奉仕する(北城恪太郎(日本アイ・ビー・エム代表取締役会長))

IBMの方に頂きました。有り難うございます。
大企業の病。「個人の尊重」は既得権に、「完全性への追求」が傲慢へと変容する。いつしか好印象を与える趣旨であったはずの服装規定が制服となり、悪しき官僚社会が社員を征服し損なってしまう。ネガティブ・フィードバック(内部からのエネルギーを鎮めようとする力)により、人々が疲労し、組織が荒廃していく。
十分に発達してしまった企業が生き残る道。一つの解は『価値観』を共有すること。挑戦と柔軟性を求めて入社してくる高学歴の社員(彼らはワインとパンのためには働かない)たちと共に事業を革新していくためには、彼らを価値観で縛る必要がある。
72時間に渡るインターネット上のディスカッション「バリューズ・ジャム」など、IBMが現在行っている変革をトップクラス達が自ら紹介した本。

ヘルタースケルター

ヘルタースケルター
『ヘルタースケルター』
岡崎 京子 (著)
ああ いやだ 愛とセックスを混同すんのはやめてよ
びしょぬれの同情なんかいらない だとしたら 無視されるか笑いものになった方がまし
欲望と破滅、そして絶望の後に残されたもの。それは、希望?
美を追求し、美を破壊し、新しい美を創造する。侮蔑でもって美を支配する。
くだんない 人間なんて皮一枚剥げば血と肉の塊なのに くだらない
くだらない?ほんとにそう?あなたは目を見開いて私を見つめているじゃない。
読み進む内に、何かが明るく開けてくる。女に生まれて良かった。

ひとつ上のアイディア。

のび太くんのような事を書いて29manに貰った本。かたじけない!
***
『ひとつ上のアイディア。』
眞木 準 (著)
こちらは、20人の著名クリエイターによるアイディア捻出メソッド。主に広告業界で活躍している人の仕事との関わりあい方などが紹介されています。余りテレビを見ない私が、テレビ大好き真っ盛りの息子と一緒に読んだので、説明が大変でした。ジョイくんを関西弁にした理由を説明して「なるほどねー!」と喜ぶ息子。横書きとピンポイントの説明文が生かされる読み方かしら、なんて。
私は、クライアントが求める『もやもやとした理想』を、色や形や言葉に置き換え、WEB上に表現する仕事をしています。何度もヒヤリングやブレストを繰り返しながら、クライアントの心の中を探っていく。そして自分とシンクロできる部分を探す。既にそこにあるものを探し出しているだけです。
一からWEBサイトを構築する時でも、ターゲットの人物像が浮かび上がるまで想像し、その人のために作り上げます。その人が求めるものを探し出して目に見える形にして提供しているだけで、新しいものを作り出しているわけではないのです。例えばこんな感じに第一候補から第三候補までの人物像を想像して作業を進めます。
第一候補:
社宅住まいの20代後半の専業主婦。夫は研究職。男の沽券にかかわるからと一切のアルバイトを禁止されてはいるが、低月給。生活費のやりくりに日々を追われている。1歳児を子育て中。主婦単独での外出はほぼ皆無。
第二候補:
新興住宅街の分譲マンションに住む20代後半の専業主婦。遠距離通勤をする夫のために早朝からお弁当作り、午前中は公園、午後はテレビ鑑賞。嫉妬深い夫のため異性の友人を持つ事を禁止されている。
第三候補:
結婚数年目の30代前半の有職主婦。夫との間に子供なし。気付けば仕事漬けの毎日でセックスレス、恋愛をする気力がない。金銭的な不自由はない。仕事の合間のお茶が唯一の楽しみ。休日のスケジュールを埋めないと気がすまない。
携帯を使った、暇を持て余していることに気付かないフリをしている女性をターゲットにしたスキマコミュニケーションサービスでのターゲット例。
私の場合、探し物を繰り返しているだけなので、特に「アイディアを出す!」といったようなことはなく、実践として行っていることと言えば他愛もないことで、常に紙とボールペンを手元に置いておくことぐらいでしょうか。キーボードのすぐ手前に紙を置いておいて、絵でも文字でも何でもとにかく殴り書きをしています。思いを有形にする手助けとして。
そして、探し物をする時に想像力が必要になるので、『毎日を丁寧に過ごす』ことを心掛けています。雑な感情で接していると色々なことを見逃してしまうんですよね。一瞬ひそめた眉の意味、パッと輝いた瞳の意味、何に対して彼女はうつむいているのか。彼の欲望の先は何か。想像することで、自分のものの見方が定まり、偏見に気付いていきます。
その次は、偏見をダブルビジョン(フィッツジェラルドの小説に出てくる言葉で、物事を片面だけで判断せず、二重の視点をもって見るということ)に変える訓練。これはとっても単純で『ポストは何故赤いか』を毎日考える。『何故わたがしを見ると食べたくなるのか』でも何でもよくて、回答し続けることで自分の中のビジョンを増やすのです。回答が一つだったらものを作る必要はなさそうですし、一つじゃないから日々いろんなものが発展、生産されていくんですものね。
まあ、行き詰まったら寝るわけですがw

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

最後まで読んでみて、やはり涙は出なかった。私が育ってきた環境と違いすぎるからだろうか。一筋の涙も出ず、小説の世界との距離感を感じるのは、私が両親を、父と母である以上に一人の男と女として見ているからだろうか。
父にとっての家族は華族であり、母にとっての家族は下属である。
いつしか働くことをやめてしまった父。6人兄弟の4番目に生まれた長男。跡取に大事があってはいけないからと雨の日は学校を休まされていたらしい。家も余ってたので食べ物も余っていたのだろう。父も余っていたのかもしれない。大人になった父は、地位も名誉も金も欲することなく、ただ植物のように、ひっそりと生きている。
クリスチャンである母。金銭に頭脳に愛に、いわゆる恵まれた家庭に育ったが故か、ただ天職を、ただ向学を、ただ奉仕を求めている。職場にいる母はいつも楽しそうで、家庭にいる母は不幸な生活を嘆くことで要領の良すぎる自分を癒していた。母は言った、「高校を卒業するまでは我慢して家にいなさい。あんたの事は憎いほど分かる」。
自分の中に流れる父の血、母の血を感じながら、早く新しい家族を作ろうと思っていた。
読後の感想。
読みながら自分と母との関係、父との関係、祖母との関係、祖父との関係、名前を覚えきれないまま逝ってしまった祖父母、名前を覚えきれない親戚たち、忘れてしまった友人たち、そして私の大切な夫と息子との関係を、繰り返し繰り返し考えてしまった。
羨ましい。
そんな本。
***
「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」
リリー・フランキー

小顔体操・美肌体操

「更に顔が小さくなった?」「更に目が大きくなった?」など聞かれることが多くなったので、私の愛読書をご紹介☆
朝晩のスキンケアの際に「小顔体操」と「佐伯メソッド」をランダムに行なっています。最近は美肌呼吸法(ヨガの「片鼻呼吸法」)も。やっぱり30歳を過ぎると毎日の積み重ねの大切さがひしひしと(汗
◎小顔体操
小顔体操・美肌体操*
小顔体操・美肌体操―いつでもどこでも1回10秒で磨かれる
◎佐伯チズ関連の本
佐伯チズ

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