『満天の星と青い空』西森 博之 (著)

『満天の星と青い空』西森 博之 (著)
『満天の星と青い空』西森 博之 (著)
寝食を忘れて没頭してしまいました。興奮しながら一気読み!「今日から俺は!!」「天使な小生意気」などでヒットを飛ばした西森博之さんの初小説です。これは絶対息子もハマる。

舞台は修学旅行の京都。圧倒的な戦闘力と、冷めきった魂を持つ高校生・真吾。本が好きな可愛い女の子・鈴音。交わるはずのない二人が、出会ってしまった。突然訪れた世界の終末を前にして、二人は生き残れるのか?ギャグあり、恋あり、暴力あり、命がけの旅が始まる。描き下ろしサバイバル青春ストーリー。

『食品の放射能汚染 完全対策マニュアル2 (別冊宝島1883 スタディー)』

『食品の放射能汚染 完全対策マニュアル2 (別冊宝島1883 スタディー)』
『食品の放射能汚染 完全対策マニュアル2 (別冊宝島1883 スタディー)』
「基礎食品」「加工食品」の産地別割合が円グラフで表示されています。加工品の産地や原材料の産地まで掲載されており、参考になります。
食品の流通を理解しておくこと、諸外国の対応も見ておくこと。
震災以降、覚えることが沢山ですが、より健康に留意するようになったってことで。
農林水産省:「諸外国・地域の規制措置(PDF:251KB)」(9月7日/情報更新)
韓国に「加工品」を輸出する場合、少しでも放射性ヨウ素又はセシウムが検出された食品については、輸入業者に対してプルトニウムやストロンチウムの検査を追加で実施するよう指示がでています。輸出をパスした加工品にまで求めるかぁ・・・とも思いますが。
悲しいけどこれって戦争なのよね。
すいません、書いてみたかっただけですw

『マンハッタン計画―プルトニウム人体実験』アルバカーキー トリビューン (編集), Albuquerque Tribune (原著), 広瀬 隆 (翻訳)

『マンハッタン計画―プルトニウム人体実験』アルバカーキー トリビューン (編集), Albuquerque Tribune (原著), 広瀬 隆 (翻訳)
『マンハッタン計画―プルトニウム人体実験』アルバカーキー トリビューン (編集), Albuquerque Tribune (原著), 広瀬 隆 (翻訳)

原爆開発に奔走していた1940年代のアメリカ。その過程で18人の一般市民に対し、プルトニウムを注射するという人体実験が行われていた。「戦後最大のスキャンダル」として全米を揺さぶる「国家の犯罪」追跡の全記録。

1994年ピューリッツァー賞受賞。18人が人体実験されたのではなく、米国地方紙記者アイリーン・ウェルサムが7年かけて追跡調査した結果、18人のコードネームが分かり、17人の名前が明るみになりました。その数、800人とも数千人ともされています。モルモットは誰でもよく、病院に運ばれてきた患者の中から、余命幾ばくもないと踏んだ者を見繕い、本人はもちろん、家族の了承なしにプルトニウムを注射したのです。
プルトニウムの挙動を調べるために、尿・便の採取から始まり、死亡後は内臓・骨を、ある場合には墓を掘り起こし調査しました。その際、関係者間で「プルトニウム」という単語を出さないことを徹底していました。何故ならば、人体に有害な実験をしていることが既に分かっていたから。
例えば、1896年1月にレントゲン教授がX線の発見を発表、放射線科学の時代の幕が開かれました。しかし3月にはエジソンがX線には目をひりひり痛める刺激反応があることを報告、4月にはダニエルが脱毛現象を発見しました。同時期に、イライヒュー・トムソンがX線には人間の体を破壊する能力があり、またその能力は被ばくした直後には明確ではなく、ある潜伏期間を経て現れることを報告しました。放射性物質が有害であることは科学界にとっては100年前からの常識だったのです。
この本には、日本が真珠湾を攻撃してからほぼ一年半後にロバート・オッペンハイマーがエンリコ・フェルミあてに出した「放射能汚染食品による50万人殺戮計画」も掲載されています。オッペンハイマーといえばマンハッタン計画の中心人物、原爆の父として有名ですね。
科学が悪魔に変わる瞬間。
さて、8月21日に文部科学省が『文部科学省による、プルトニウム 238、239+240、241 の 核種分析の結果(第 2 次調査)について』を報告しましたね。原発から32kmの飯舘村などで発見された1F由来のプルトニウムを詳しく調べたけれども「濃度はいずれも低く、被ばく量は非常に小さい」という報告です。2011年9月にはプルトニウムは45km、ストロンチウムは80km先まで飛散していたけれども「ごく微量で、人体に影響を及ぼすような値ではない」という報告でした。そして2011年12月には世田谷区で1F由来のストロンチウムが検出されたけど「ごく微量なので人体への影響はない」という報告がありました。2012年12月に世田谷区で1F由来のプルトニウム検出報告が無ければいいなと思っています。キュリウム、アメリシウムとかね。

『放射線になんか、まけないぞ!』坂内 智之 (著), 木村 真三 (監修)

『放射線になんか、まけないぞ!』坂内 智之 (著), 木村 真三 (監修)
『放射線になんか、まけないぞ!』坂内 智之 (著), 木村 真三 (監修)
評判が悪い印象の本ですが、東日本の中でも放射性セシウムの降下量が比較的少ない地域(山梨・秋田・青森あたり)で生活するには有効かと思います。逆に、それ以外の地域の人は、この書物に書かれている情報は最低限の知識として知ってしかるべき内容かと思います。悪いことはかかれていないけど、決して慢心してはいけない汚染状況。絵も可愛くて、文章もとても読みやすいので、子どもにおすすめだと思いました。
文部科学省発表の「2011年3月~6月の都道府県別環境放射能水準調査(月間降下物)」をもとにbotanさんが非常に分かりやすい日本地図を作成してくださっています。子ども必見ですよ。
『2011年3月〜6月の放射性物質の都道府県別月間降下量と汚染』
http://hostingserver.sakura.ne.jp/data/map3-6.pdf